軍艦島 其ノ二


岸壁の一部がえぐり取られているようだ。
場所:軍艦島東部


これで軍艦島の周りを一周した事になる。
場所:軍艦島東部


船着場へと向かう。
引潮の為にテトラポッドが海面に近い位置に見える。
このまま行くとテトラポッドが船底を擦る可能性が高い。
大丈夫だろうか?
場所:南側の船着場


ガコッ!
鈍い音と共に船が揺れる。
テトラポッドが船底に当たったらしい。
残念ながらこっちの船着場からの上陸は無理そうだ。
満潮であれば上陸できるのだが。
場所:南側の船着場


もう一方の船着場から上陸を試みる。
さっきの船着場よりも足場が悪く乗り降りには若干手間取りそうだ。
しかし海が穏やかな事が幸いして私と友人Sは難なく上陸する事ができた。
場所:北側の船着場


ついに念願の軍艦島に上陸する事ができた。
足早にハシゴを昇り岸壁の上に立つ。
場所:船着場のハシゴ


最初に目に飛び込んだのは廃墟となった高層アパート群。
凄まじい光景にただただ驚くばかりである。
場所:住居区の岸壁の上


岸壁は地面より5メートルほど高い為に飛び降りるのは無理そうだ。
因みに海側は10メートルほどの高さで転落したらテトラポッドに直撃する為に命が危ない。
岸壁の上を東側に向かって歩き降りれる所を探そう。
場所:住居区の岸壁の上


岸壁にひびが入っていて崩れ掛けている。
万が一でもつまづいたら大怪我だ。
場所:岸壁のひび


ひたすら岸壁の上を歩く。
場所:岸壁の上


上陸に失敗した船着場辺りまでやってきた。
右手にあるハシゴで岸壁から降りる事ができた。
岸壁には可愛らしいデザインが施されている。
ここは学校の運動場跡のようだ。
場所:端島小中学校運動場跡


目の前にある大きな建物は端島小中学校跡。
学校と運動場の辺りは1931年(昭和6年)に埋め立てられた土地で軍艦島としては最も新しい土地だ。
その二年後に学校の校舎が設立された。
場所:端島小中学校跡(七十号棟)


そして小中学校の校舎の横にある大きな建物は六十五号棟と呼ばれるアパート。
軍艦島では最も規模の大きな建物である。
これでも校舎に隠れて全体の半分以下しか見えていない状態である。
校舎とアパートの隙間は2メートルにも満たないくらい隣接している。
このアパートの屋上には端島幼稚園跡がある。
場所:報国寮(六十五号棟)


端島小中学校の校舎に足を踏み入れる事にする。
場所:端島小中学校跡


ボロボロになった教材が時代の流れを語っている。
場所:端島小中学校内部


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