正式名称は旧伊世賀美隧道。
1897年(明治30年)に開通された歴史あるトンネルだ。
あまり知られていないが国の有形文化財に登録されている貴重なトンネルでもある。
1960年(昭和35年)に新道伊勢神トンネル開通後は利用価値が無くなり今では通行者は殆どいない。
トンネル自体は閉鎖されているわけでは無いので地図やカーナビにも掲載されておりもちろん車も進入できる。
車に乗ったまま肝試しができるというお手軽さが心霊スポットとして名を上げたようにも思える。
旧伊勢神トンネルで死者が出たという事実は無いが新道伊勢神トンネルの方では工事中に死者が出ている。
様々な噂があるものの心霊スポットに成り得る事故の事例は旧伊勢神トンネルには無い。
しかしながらここでの心霊に関する噂話は後を絶たないのも事実である。
トンネル内部で地の底の方からうめき声が聞こえる、興味本位で訪れトンネルを往復すると死ぬなどの噂がある。
今回は愛知県在住の友人Aを同行し旧伊勢神トンネルの取材を試みた。
真夜中の十二時、私達は名古屋を出発し153号沿いにある旧伊勢神トンネルへと向かう。
現地に到着するのは午前二時前後、心霊スポットの取材には打って付けの時間帯である。
この先、とんでもない出来事が待っている事など知らず私達は夜のドライブを楽しみながら現地へと向かった…。
|