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ベランダからは旅館に面した池を眺める事ができる。
暗くて池の存在を確認するのは困難だが向こう岸の街灯の反射でそこに水がある事が分かる。
その池には橋が掛かっており橋の中央には薄らと不気味な建物が見える。
一龍旅館が営業していた頃は宿泊客達があの橋を散歩しながら鯉などを眺めて感慨に浸ったのだろう。
あの建物は休憩所で宿泊客らの憩いの場でもあったのだろう。
そんな当時の情緒溢れる風景が想像できるが今では橋は傷み建物は腐食し不気味さだけを醸し出している。
旅館の内部に戻り三階へ向かう事にする。
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場所:ベランダ
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