一龍旅館編 其ノ三


客室は一階とまったく同じ造りのようだ。
二階になると客室の壁にも雨水が浸透してきている。
三階の部屋は凄い事になっているのだろうと安易に想像ができる。
特に調べる所は無さそうなので次の客室へと向かう。
場所:客室6


二階の二番目の客室。
!!!!!
現地では気付かなかったが…
右手前の柱の上部…
これは…もしかして血…?

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壁に落書きは一切無く、悪戯の可能性は低い。
そもそも、悪戯ならもっと誰もが目にする目立つ場所にするだろう。
無論、私はこんな悪戯は絶対しない。
この写真、絵的に怖すぎる…。
一人でこの部屋に入った事を思い出すと震えが止まらない…。
写真に写っていない柱の上にはいったい何がいたのだろう…。
場所:客室7


三番目の客室に入る。
奥で何がが光った!?
場所:客室8


光の正体は猫だった。
誰かに餌付けされているのだろうか。
ちょっと太り気味。
場所:客室8の猫


二階の四番目の客室。
左側の壁、雨水が浸透している少し奥にある質感の違う壁は何だろう。
不自然に質感が違う壁を見ると死体でも埋め込まれているんじゃないかと心配してしまう。
だけど他の客室の壁も全て同じようになっているから何か意味があっての事だろう。
場所:客室9


二階では最後の客室。
今まで見た客室の中ではこれでも一番綺麗な床だ。
特に何も感じないので廊下に戻る事にする。
場所:客室10


廊下に出て階段の方に戻ると突き当たりにベランダに出る扉がある。
そこから外に出てみよう。
場所:廊下のベランダへ繋がる扉


二階なのに周りは草木で覆われていた。
少し行くと土砂で進めなくなっていた。
ここがちょうど一階の廊下の崩壊現場の真上だ。
場所:二階のベランダ


ベランダからは旅館に面した池を眺める事ができる。
暗くて池の存在を確認するのは困難だが向こう岸の街灯の反射でそこに水がある事が分かる。
その池には橋が掛かっており橋の中央には薄らと不気味な建物が見える。
一龍旅館が営業していた頃は宿泊客達があの橋を散歩しながら鯉などを眺めて感慨に浸ったのだろう。
あの建物は休憩所で宿泊客らの憩いの場でもあったのだろう。
そんな当時の情緒溢れる風景が想像できるが今では橋は傷み建物は腐食し不気味さだけを醸し出している。
旅館の内部に戻り三階へ向かう事にする。
場所:ベランダ


三階へ続く階段。
この時、僅かだが上の階から気配を感じた。
また猫でもいるのだろうか。
それとも別の何かだろうか。
実はこの写真の上の方、ちょうど踊り場の部分に幾つか黄色く光る玉が写っている。
拡大しないと見えないので解像度を落としたこのサイズの写真では確認できない。
砂埃の反射だとは思うが一階や二階の写真ではこのような色の玉は写らなかったので念の為に拡大写真を掲載しておこう。

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場所:三階への階段


三階への階段を昇る。
二階と比べると壁がくすんでいて年季を感じる。
湿度も高く木の腐った匂いがする。
二階の客室の壁に雨水が浸透していた事から察するに三階の雨漏りは相当なものだろう。
場所:三階への階段の踊り場


三階に到着する。
一龍旅館は三階建てなのでここが最上階という事になる。
一龍旅館の探索もそろそろ大詰めである。
それにしても三階は壁の落書きがひどい。
壁がくすんでいて削るだけで字が書けてしまうのが落書きの多い原因だろう。
最上階という事もあって足を運んだ記念に落書きをしていく人も多そうだ。
場所:三階の廊下


階段近くの客室へ入る。
入口からして造りが違うのが分かる。
この階の客室は一龍旅館の特別室なのだろうか。
場所:客室11の入口


客室に侵入する。
窓際は雨や土が侵入し室内に植物が生えている。
今までと造りが違うので更に部屋の中を探索する事にする。
左奥にある入口はベランダに出る事ができるらしい。
ベランダは全ての客室を探索し終わってから行く事にしよう。
場所:客室11



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