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一龍旅館、最後の客室…。
完全に焼け焦げている。
部屋の中で撮った写真とは思えない。
多分、廃業になってから放火されたものでは無いだろうか。
営業中に火事になったのなら天井や壁は修復されているだろう。
オーナーが焼身自殺をしたとか火事で宿泊客が犠牲になったとなれば直後に廃業してそのまま放置されたという可能性も考えられなくは無いが。
三階の廊下だけ妙に壁がくすんでいたのはここの火事で発生した煙の煤が媚リ付いた為だったらしい。
廊下のくすみ具合を見る限りではかなり長時間燃焼し続けたと思われ一切の消化作業は行われなかったのでは無いだろうか。
だとすると廃業後の放火と考えるのが自然だろう。
この客室自体は特に何も感じないのだが三階に来てからずっと視線らしきものを感じる。
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場所:客室14
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