軍艦島 其ノ三


ここは理科室だろう。
場所:理科室


かなり朽ち果てているが軍艦島をモデルにして作られた箱庭のようだ。
手前にある大きな建物が校舎なのだろう。
校舎だけが他の建物に比べて実物より大きい。
目に映ったものが全てでは無く子供達にとっての校舎の存在の大きさを表したものかも知れない。
場所:ミニ軍艦島


ここで体育や催し物を行ったのだろう。
場所:端島小中学校内


子供らしい絵が描かれた壁画だ。
絵の雰囲気や、壁板が剥がれる前に描かれた絵である事から、当時の子供達が別れを惜しんで描いたものだと私は思っていた。
しかし、最後の端島小中学校出身者である方からの貴重な報告によると、少なくともその当時に子供達が描いたものでは無いとの事。
外部の人間の落書きなのか、少人数の関係者で書き残したものなのかは不明である。

(2009年7月訂正)

場所:壁画


校舎の屋上から運動場が見渡せる。
中央に見える四階建ての建物は端島病院跡(六十九号棟)。
端島病院の裏にはひっそりと隔離病棟が建っている。
その右手に見える二階建ての建物はちどり荘と言う教員などが生活していたアパートだ。
場所:端島小中学校屋上


同じく屋上から見た運動場とは反対側の眺め。
ここから見える建物の殆どは端島炭鉱の施設である。
しかし低層の建物は造りが脆く殆どが崩壊してしまっている。
場所:端島小中学校屋上


校舎の七階から隣のアパート(報国寮六十五号棟)に移る事のできる架け橋が架かっている。
場所:校舎と六十五号棟の架け橋


厚さは10センチ足らずの今にも崩れそうな架け橋。
この高さから落ちたらほぼ死ぬだろう。
これは…むちゃくちゃ恐い。
それでも是非とも渡りたいと思う自分が恐い。
結局は渡ってしまったのだが…。
60kgの重さには耐えられるらしい。
場所:校舎と六十五号棟の架け橋


因みにこれは運動場からのアングルで架け橋を撮影した写真。
幾らなんでもあの橋を子供に渡らす事は無いとは思うのだが。
あれを子供に渡らせた日には学校関係者は保護者にぶん殴られるだろう。
場所:運動場から見た架け橋


校舎の裏手にある体育館だ。
学校の施設ではあるが町内の催し物や公演などにも使われていたのだろう。
因みに体育館は七十一号棟で大きな建物の中では最も新しい建物だ。
とは言え屋根や壁は剥がれ新しいと呼ぶには相応しくない老朽っぷりである。
場所:体育館(七十一号棟)


体育館の中だ。
床の板は腐食が進み捲り上がっている。
場所:体育館内部


校舎を背に岸壁を歩き端島炭鉱跡の方へと足を進める。
右手に見える建物は炭鉱関連の施設のようだ。
場所:端島炭鉱跡へ続く岸壁


あれも炭鉱の施設だろうか。
場所:端島炭鉱跡


丘の上に神社が見える。
耐久性はかなり低そうなので台風などで崩壊してもおかしくない。
崩壊していない所を見ると閉山後も何度か補修されているのかも知れない。
それとも何か神憑り的な力で守られているのだろうか。
場所:端島炭鉱跡から見上げた神社


炭鉱の中心部に到着した。
鳥居のように連なる柱はベルトコンベアの跡。
場所:端島炭鉱跡


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